2022.01.18
一般企業の場合、採用面接を受ける時に、履歴書と共に必要な書類に職務経歴書というものがあります。
新卒での就職時は作成しないものなので、医療機関や介護事業所への転職の際も求められないため、初めて聞く人もいるかと思います。
私の経験では病院勤務のいち理学療法士が職務経歴書を書くことはかなり苦労します。
今回はその理由とどうすればうまく書くことができ、自分のこれまでのキャリアをPRできるのかを説明していきます。
そもそも職務経歴書とは?
当人が過去に従事した職務・職業上の地位、および当該職務の具体的内容を、当人の職歴として時系列的(編年体)またはキャリア(経験)、プロジェクトタイプなどをベースに記載した書面のことで、第三者に提示するために使用され、時として履歴書とともに(履歴書の補完的に)使用される。
ウィキペディアより引用
簡単にまとめると、これまでの社会人生活の中で経験した業務やプロジェクトを示し、その期間で得た能力や知識、残した実績をまとめたものです。
そこに書いてある内容が、企業が求めている人物像に合っているかをみられています。
そのため、単に経歴を記載するだけで無く、
どんな業界で、どんなポジション(役割)で何を実行し、どんな実績をあげられたかをわかりやすくまとめる必要があります。
では、なぜ冒頭でもあげた、病院の理学療法士は職務経歴書を書く際に苦労するのでようか?
それは、患者さんに対する臨床業務しか行なっていないからです。
その場合、職務経歴書には理学療法士として、どんな疾患の患者さんに対してリハビリを行い、どんな知識技術を身につけたか。といった内容になります。
もちろん、自分自身の理学療法士としての専門性をPRするために、どんな臨床経験があるかはとても重要になります
ですが、それだけではPRとしてはかなり弱いです。
そこで、臨床から離れ一般企業で働きたいとお思いの方は、臨床での専門性に加えて臨床以外で発揮する社会人基礎力のPRもセットで行う必要があると思います。
※ここでの社会人基礎力は経済産業省が掲げている「課題発見力」「主体性」「実行力」「計画力」などとしています。
では臨床以外で何ができるのでしょう。
例えば、若手が任されることが多い物品管理。
毎日、毎週決められた時に個数を数えたり、足りないものを発注したりしているかと思います。
臨床の前後に行うことが多く、その時間はできればカルテを書いたり患者さんへの介入を検討したりする時間にあてたい時間になります。
しかし、実際は持ち出したまま返却がない場合や、在庫の減少や破損等の関係で、新たに購入するタイミングがわからない等の問題がでてきます。
これは持ち出す時のルールの構築、破損時の対応方法の確認を行うことで業務の効率化・業務中の安全な使用ができます。
ここは普段から管理しているあなただからこそ課題を見つけることができることですので少し意識して臨床以外に課題を見つけてみましょう!
その課題について、解決するためのアクションを実行することで、臨床以外での経験を積むことができます。
その実績を職務経歴書に書くことで、企業からは「この人は臨床以外にもこんな能力があるのか」と認めてもらうことができます!
いかがでしたでしょうか。
今回は職務経歴書を起点としたお話をしました。
転職を考えている皆さんもそうでない皆さんも、まず1度これまでの社会人経験を職務経歴として書き出してみてください!
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