2021.08.15
みなさん仕事を選ぶ、進めていく上で大切にしていることはありますか?
今回は、キャリアにまつわる理論である、
キャリア・アンカーというものを紹介していきたいと思います。
キャリア・アンカー
「人がなんらかの職業上の選択に迫られた時、譲れない欲求(動機)、価値観、能力(才能)などをあらわすもの」
キャリア・アンカーのタイプは以下の8つとされています。
- 専門・職能別コンピタンス
自分の専門性や技術が高まることを強く望み、スキルを中心に自分のキャリアを作っていくタイプ。 - 経営管理コンピタンス
組織の中で責任のある役割を担うことを望み、より管理・統制できる地位への出世などに関心を持つタイプ。 - 自立・独立
自分で独立することを望み、組織に属さず、何事も自分の力でやろうとするタイプ。 - 保障・安定
安定的に1つの組織に属することを望み、キャリアの安定に何よりも関心を持つタイプ。 - 起業家的創造性
クリエイティブに新しいことを生み出すことを望み、自分自身で何か(製品やサービス)を生み出したいタイプ。 - 奉仕・社会貢献
自分の実際の才能や有能な分野よりも、社会的価値観の実現を望み、その社会的価値観に基づいて社会に対して影響を与えられることに関心を持っているタイプ。 - 純粋な挑戦
不可能と思われる障害を克服すること、解決不可能と思われている問題を解決することを強く望み、よりいっそう困難な問題に直面することに関心を持っているタイプ。 - 生活様式
組織が個人及び家族を尊重してくれることを望み、生活全般におけるトータルバランスに関心を持っているタイプ。
もちろん、これらどこかの1つのタイプに当てはまるというわけではなく、いくつかに当てはまることもあります。
これは、職業生活を通して形成され、その人の生涯にわたって、職業上の重要な意思決定(転職等)に影響を与え続けます。
キャリア・アンカーは変わりゆく個人の役職や職種、職業や置かれる状況の中で、自己概念として明確に持ち続ける拠り所といえます。
そして、キャリア・アンカーを唱えているシャインは、
キャリア・アンカーを自分事として認識し、確立するには相当年数の職業経験による実績や確信、成功や挫折の蓄積が必要だと考えられています。
具体的には20代後半〜30代前半に認識できると良いとされています。
改めて、みなさんが職業を選択していく中で大事にしていることしていることはなんですか?
30代前半に確立するとありますが、
そのためには学生や20代前半の動きがとても大切です。
理学療法士や作業療法士は「専門・職能別コンピタンス」や「奉仕・社会貢献」を感じやすい職業ですが、そこに魅力を感じるかは人それぞれです。
そのため、自分が本当はどのようなことに魅力を感じるのか。このことを明確にしておく必要があります。
いろんなことを経験してみましょう!
とにかく行動だ!
こんなことはよく言われているので皆さん承知していると思います。
みなさんはぜひ、現時点でのキャリア・アンカーを考えてみてください。
そしてこの先の仕事や業務内容、個人的な活動が上記の8つのうちのどこに当てはまるかを意識しながら行ってみてください。
そうすることで、自分が本当に何を大切にして職業選択を行っていけばいいかが見えてくると思います。
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